Japanese

打越文弥

所属:ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所内ハーバードアカデミー
職位:アカデミー・スカラー
連絡先:uchikoshi[at]fas.harvard.edu

略歴

1990年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒業。プリンストン大学社会学部博士課程修了。博士(社会学)。専門は社会階層論・家族人口学。 著書にEducational Assortative Mating in Japan: Insights into Social Change and Stratification (Springer, 2021, James M. Raymoと共著)、「日本の家族格差」(中公新書、近刊)など。

自己紹介

現在、ハーバード大学に在籍しながら、主に東アジアにおける人口変動と日本におけるジェンダー格差について研究しています。具体的にこれまでの研究では、女性の役割が高学歴化や労働市場への進出に伴って変化する中で、世帯の形成過程(結婚・出生・離別)や子どもがいる世帯の経済的な格差、あるいは労働市場におけるジェンダー格差にどういった影響があるのかについて、日本を対象に検討してきました。最近では、東アジアに射程を広げて少子化の要因に関する理論を発展・検証しているほか、日本の難関大学に出願する女性が少ない背景について、インタビュー調査、サーベイ実験などの手法から取り組んでいます。研究成果の一部は、日本語メディアにも掲載されています(雑誌「世界」9月号「大学「一般入試」は公平か?」など)。詳しい研究業績については、researchmapの情報をご覧ください。

アウトリーチ

アメリカの社会学・人口学アカデミアにおける日本研究のプレゼンスは、残念ながら十分ではありません。さらに、社会科学では比較の視点が重要であるにもかかわらず、いまだに欧米を中心にできた理論枠組みが支配的です。このような事情から、日本発の研究を国際的なコンテクストに乗せて議論することで、社会学・人口学の研究対象の多様性を増すことを、キャリアにおける目標の一つにしています。具体的に現時点では、1)日本からアメリカの社会学PhDプログラムに進学することを希望する人への情報提供、および2)日本・東アジアの格差・人口問題に関心を持つ大学院生・若手研究者のネットワーキングに取り組んでいます。

  1. アメリカの社会学PhDプログラムへの進学を考えている方は、気軽に上記のメールアドレスに連絡ください。情報の提供や人の紹介といった形でアドバイスできると思います。
  2. 東アジアの人口問題・格差不平等に関するワーキンググループ Research on East Asian Demography and Inequality(READI)の学生・ポスドクセミナーをオーガナイズをしていました。興味がある方はご連絡ください。